【食事の悩み】 「子どもの好き嫌い、どう対応したらいいの?」

 

好きなものばかり食べてしまう・・・

 

もっと野菜も食べて欲しいな・・・

 

なすかる
なすかる

嫌いなものも食べてもらいたいですが、なかなか克服するのは難しいですよね

 

そこで今回は『子どもの好き嫌い』について解説します

 

こんにちは、なすかるです。

『食べることは生きること』と言われるように、心も体も健康に生きていくために、バランスの良い食事は欠かせません。

お子さんの健やかな成長を願うみなさんも、毎日の食事には気を使われているのではないでしょうか?

せっかくがんばって作ったのに全然食べてくれなかったり、ご飯や好きなものばかり食べてしまいガッカリしたり・・・。

子どもの食事を作るのも大変ですが、食べさせるのも一苦労ですよね。

大人から見れば、好き嫌いはわがままなようにも見えますが、子どもにとっては、何か理由があるのかもしれません。

みなさんも食事を食べさせる際、お悩みなことはありませんか?

 

こんな方におすすめ

 「好き嫌いが多いのはなぜ?」と

   疑問に思われている方

 

 「野菜も食べて欲しいけど

   どうしたらいいのか分からない」と

   悩まれている方

 

 「食事が楽しくなさそう」と

   感じている方

 

1日3回の食事は、栄養を摂取するだけでなく、会話を楽しみながら食事をすることで、心の栄養にもつながります。

保育園でのエピソードも交えて解説していく中で、少しでもあなたのお悩みが解消されればうれしいです!

 

好き嫌いをしてしまう原因

味を感じる能力(味覚)が優れているから

私たちの舌には、味蕾(みらい)という味を感じるセンサーがあり、乳児期には約1万個の味蕾が舌や頬の内側、唇に存在しています。

味蕾の数は乳児期にピークを迎え、成人になると約7500個ほどに減少してしまうと言われています。

つまり、子どもの方が大人よりも味覚に敏感であると言えますね。

 

舌が感じる味

甘味・・・エネルギー源である

     糖の存在を感じる

 

塩味・・・ミネラル分を感じる

 

酸味・・・腐っている、
     果物などが未熟だと感じる

 

苦味・・・毒(体に悪いもの)

     かもしれないと感じる

 

うま味・・体に必要なたんぱく質の

     存在を感じる

 

人間は本能的に、甘味や塩味、うま味は『生きていくために必要なもの』、酸味や苦みは『体に悪いもの(かもしれない)』と感じます。

特に味覚が優れている乳幼児期は、酸味や苦味をより強く感じてしまうため、野菜が苦手になる傾向があるようです。

 

いろいろな味にまだ慣れていないから

食べ慣れていないというのも好き嫌いの原因のひとつです。

多くの子どもは、初めて見る食材や料理に対して警戒心を抱きます。

初めて食べた時の印象も影響し、見た目や食感の好み、食べづらいなどの理由で、嫌いになってしまうことも・・・。

 

特に酸味や苦味は、繰り返し食べることでだんだん好きになっていく味とも言われています。

嫌いだから食べないのではなく、まだ味に慣れていないからかもしれません。

 

しっかりとおなかがすいていないから

好き嫌いが原因で食べてくれないと思っていても、意外とおなかがすいていないことが原因の場合もあります。

ごはんの前にお菓子を食べていたり、ジュースを飲んでいませんか?

欲しがるからと食事の前に授乳していませんか?

間食は食事の2~3時間前までにし、授乳は食事の後でゆっくり行い、食事で栄養がとれるようにしましょう。

 

その時の気分

眠たい、遊びたい、別のものが食べたい、気が散るなどの理由から、好き嫌いをしてしまうこともあります。

 

好き嫌いではなく偏食の場合も

好き嫌いと偏食の違い

【好き嫌いとは】
 特定の食材ばかり好んで食べたり

 特定の食材を嫌って

 食べなかったりする食のかたより

 (嫌いな食材でも調理の仕方等で

  食べられることもある)

 

【偏食とは】
 好き嫌いが激しく、特定の食材

 ばかり食べる食のかたより

 

好き嫌いと偏食の違いを見分けるのは難しいかもしれません。

野菜を全く食べないパンやごはんのような白いものしか食べないなど、極端にかたよった食事をとり続けている場合、今後の成長に影響が出てくる可能性もあります。

気になる方は、かかりつけの小児科医等に相談されてみてください。

 

給食はなぜ食べる??

保育参観の際、保護者の方から「家では野菜を全然食べないのに、保育園では食べてるのを見てびっくりした」という話をよく伺います

 

なぜなんだろう・・・??

私なりに考えてみました

 

1.生活リズムや環境が整っている

 

保育園は1日のスケジュールがだいたい決まっていて、十分に体を動かして遊んだ後に食事をします

 

食事が始まる前にすることも決まっているため、食事に向けて気持ちの準備が整っているのかもしれません

 

2.子どもに合わせた食材の大きさや味付けになっている

 

給食の先生が年齢に合わせた食事を作ってくれます

 

かみやすさや味付け方法など、子どもたちが食べやすいように工夫してくれています

 

3.友だちの影響

 

不思議なんですが、友だちと一緒に食べると「苦手なものも少しなら食べてみよう」と勇気がわくようです

 

4.外で見せる別の姿

 

小さくても家庭で見せる姿と、保育園で見せる姿は違います

 

安心して過ごしているとは思いますが、やっぱりがんばっているのでしょうね

 

5.甘え

 

保育士はいくらがんばっても、パパやママにはかないません

 

保育園で頑張っている分、わがままも言いたくなるのでしょう

 

なすかる
なすかる

保育園に行かれている方は、気になる給食があれば、レシピを教えてもらうことをおすすめします

 

食材の切り方や調理法など参考になりますよ!

 

今日からできる6つのこと

食べることが好きになるよう工夫する

食事の基本は『食事をすることが楽しい』と感じること。

そのためにおすすめしたいことは次の6つです。

 

1.一緒に食事をしましょう

家族で一緒に食事をしていますか?

 

みんなで食事をすると、よりおいしく感じますね

 

お子さんだけ先に食べさせず、「おいしいね」と会話を楽しみながら一緒に食事をするようにしましょう

 

2.嫌いなものも出しましょう

「食べないから」と好きなものばかり作っていると、食べる機会が失われてしまいます

 

嫌いなものも食卓に並べ、大人がおいしそうに食べるのを見せましょう

 

「パパやママが食べてるから、私も食べてみようかな」と思った時がチャンス

 

時々「おいしいよ、少し食べてみる?」などと声をかけ続け、自分から食べてみようとする機会を待ちましょう

 

3.調理方法を工夫しましょう

切り方や調理方法によって、酸味や苦味が軽減したり、食べやすくなったりします

 

調理方法を工夫し、食べやすくなるようにしましょう
 

ピーマン

 繊維にそって切る
 

トマト

 煮込んで酸味をとばす

 

葉物

 奥歯が生えるまでは

 食べづらいので
 細かく切ってやわらかく茹でる

 

 肉の繊維に垂直に包丁を入れ

 繊維を切る

 

 食べにくい場合はほぐしたり
 とろみをつける  

 

いも類

 パサついて食べにくいものは
 煮る・汁物に入れるなど
 水分を加える

 

なすかる
なすかる

苦味がある野菜は、少し茹でてから調理をすると苦味が軽減します

 

ビタミンCは流れ出てしまいますが、嫌いなものが食べられると、とってもうれしいですよね

 

食べれるようになったら、茹でずに調理しましょう

 

 

4.野菜を育ててみましょう

野菜を育てるスペースがある方は、野菜を育ててみませんか?

 

自分で水やりなどのお世話をし、収穫した野菜の味は格別です

 

「嫌いなトマトが食べれるようになった」など、食べれるようになるきっかけになることもありますよ

 

※ミニトマトなど、小さくて丸い野菜を育てる場合は、そのまま食べるとのどにつまる恐れがありますので、十分注意してください

 

5.子どもの意思を大切に

少しでも野菜を食べて欲しい親心からガミガミ叱ったり、無理に食べさせようとすると、食事が嫌いになってしまいます

 

友だち等の影響を受け、苦手なものも食べられるようになったりと、食べれるようになるきっかけはさまざま

 

嫌がる場合は無理せず、時期が来るまで気長に待ちましょう

 

なすかる
なすかる

ワンプレートなどの場合も、始めからお皿に盛って出さず、「どれぐらいにする?」と聞いて盛ることで、食べられることもありますよ

 
おかわりだいすき!

保育園で給食を盛り付ける際、一人一人の食べきれる量を盛り付け、完食できるようにしています

 

子どもたちは『おかわり』が大好きです

 

友だちがおかわりしていると、「私もしたいな」と思うようです

 

苦手なものがある子には、量を減らして盛りつけすると、おかわりしたさで完食することも・・・

 

おかわりの味は違うのかも!?しれませんね

 

6.お腹をすかせましょう

しっかりとお腹がすくよう、間食は食事の2~3時間前まで

 

日中は外で元気に体を動かし、お腹がすいてから食事をとるようにしましょう

 

なすかる
なすかる

小さな子どもにとっておやつは栄養補給です

 

お菓子に限らず、腹持ちのよいおやつをおすすめします
(おにぎり、サンドイッチ、果物、さつまいも、とうもろこしなど)

 

 

間食も臨機応変に
保護者の方から「夕方の買い物の時に機嫌が悪いので、おやつを遅めに食べさせてもらえませんか?」という相談を受けたことがあります
 
一人だけおやつの時間を遅くするのは難しいので、帰る前に車で少しだけ間食をとってみては・・・とおすすめすると、買い物も機嫌よくできるようになったそうです
 
だらだら食べ続ける間食は見直す必要がありますが、エネルギーを多く消費する子もいます
 
夕食に影響がない範囲の間食であれば、お子さんも安定して過ごせますね
 

さいごに

 

今回のまとめ

『食事が楽しいと感じることが

食事の基本』

 

子どもは味覚が優れていて

大人よりも苦みや酸味を

強く感じてしまうことが

好き嫌いの大きな要因のひとつ

 

さまざまなきっかけで

食べられるようになるので

食材の調理の仕方を工夫し

大人がおいしく食べてみせ

食べるきっかけに出会えるよう

気長に働きかけていくことが大切

 

いかがでしたか?

好き嫌いはわがままではなく、味が分かるようになった成長の証です。

大好きな人と楽しく食事をする中で、さまざまな食材との出会いを楽しみ、食べられる食材が増えていくといいですね。

 

なすかる
なすかる

最後までお読みいただきありがとうございました!
これからも子育てに関する情報を発信していきます
あなたのお悩み解決につながればうれしいです!

 

 

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