1歳過ぎたら「ママ」や「マンマ」のような言葉が出始めるって聞くけど、1歳半になってもはっきりとした言葉が出ない・・・
周りのお友だちはおしゃべりが上手なのに、2歳を過ぎてもしゃべらないけど大丈夫?
おしゃべりが遅いのかも・・・と感じると心配になりますよね
そこで今回は、言葉の発達の進み方や発語の促し方についてお話します
こんにちは、なすかるです。
保育園でも保護者の方によく相談を受ける「言葉の発達」のお悩み。
あなたも気になっていませんか?
言葉の発達は個人差が大きく、子どもの性格や環境など様々な要因が関わっているので、必ずしも言葉の遅れ=発達の遅れというわけではありません。
言葉の発達に個人差があるとはいえ、実際にお子さんの発語が遅いのでは・・・と感じると心配になりますよね。
この記事を読んだ後、少しでもお悩みが解消されればうれしいです!
言葉の遅れ 考えられる原因
まだ言葉をたくさん蓄えている時期
言葉の発達のめやす
最初の一語(初語)が出る時期の多くは、1歳前から1歳半頃。
しかし、発語の時期は個人差が大きく、3歳を過ぎることもあります。
言葉の発達を大きく分けると
「発語(言葉をしゃべる)」と「言語理解(言葉の意味が分かる)」
話し始めるよりも、言葉の理解の方が先に発達します。
言葉が出るまでのイメージ
(子どもの思いや感じたことを
大人が代弁する、共感する)
↓
物や行動と言葉がつながる
(意味が分かる)
↓
分かる言葉がたくさん蓄えられていく
↓
言葉を話せるようになる
バケツに水を入れるとどんどん水がたまっていき、最後には水があふれますよね。
それと同じイメージで、意味が分かる言葉がたくさん蓄えられ、あふれるように言葉が出るようになります。
おしゃべりしていなくても、気持ちを伝える意欲があり、大人が話す言葉を理解していれば大丈夫です。
名前を呼ぶと反応しますか?
(耳の聞こえをチェック)
大人が言う事を理解して
いますか?
指示されたことを理解し
行動できますか?
【参考】発達性言語障害
難聴、精神遅滞、自閉症などの原因がなく、運動発達や非言語性コミュニケーションが良好であるにもかかわらず、言語発達のみが遅れるものを発達性言語障害と呼びます。
子どもの数%に認めます。
発達性言語障害には、表出性言語障害と受容性言語障害があります。表出性言語障害
- 言語は理解できているが発語が遅れている
- 大人の指示が分かり、身振りや指さし等で反応する
- 就学前には90%が正常範囲に遅れを取り戻してくると言われる
受容性言語障害
- 言語理解と発語ともに遅れている
- 約60%が就学時にも遅れが認められることが多いため注意が必要
- 言語療法士などによる対応を考慮する必要がある
引用元:つだ小児科クリニック
始めの目安は1歳半検診
経過観察と言われることがほとんどだと思いますが、専門医に相談すると安心できますね
言葉のシャワーが少ない
言葉のシャワーとは「周りの大人からのたくさんの言葉かけ」のことです。
言葉は教えられて育つものではなく、人と人との関わり合いの中で育っていきます。
周りにいる大人が愛情をもって子どもに接し、たくさんの言葉かけをしていく。
その繰り返しの中で、「自分が見たことや感じたことを大好きな大人に伝えたい!」という気持ちが発語につながっていきます。
まずはその子をよーく見て、気持ちを分かってあげることが大切です
話しかけすぎ・言葉の先取り
言葉のシャワーは大切ですが、大人がひたすら話しかけてばかりいると、子どもが話す間がありません。
また、常に「YES」「NO」で答えられるような問いかけばかりでは、話す必要がなくなってしまいます。
子どもの気持ちを先読みしすぎて、「○○したいの?」と言葉の先取りばかりしてしまう場合も、話さなくても解決してしまいますよね。
お子さんが気持ちを伝えてきたときに代弁する、共感するなど、待ってあげることも必要です。
言葉を促すためにやっておきたい3つのこと
たくさん体を動かして遊ぼう
子どもは遊びの中でさまざまな経験や体験をし、心が動いています。(心が動くとは、感情が大きく動く行為)
幼い子どもたちはとっては、初めて見たり体験したりすることばかり。
さまざまなことに興味を示し、学んでいる最中です。
怪我をしないよう十分に気をつけることは大切ですが、「やってみたい」ことはできるだけさせてあげたいですね。
例えば、9か月頃になると始まる「指さし」
指さしは「みてみて!」「見つけたよ!」と心が動いている表れです。
その際に大人は「ワンワンがいたね、かわいいね」などと気持ちを代弁し、共感してあげましょう。
大好きな大人との気持ちのやり取りの中で、物や事象と言葉が結びつき、発語が促されていきます。
子どもが集中して見ている時は同じものを眺め、子どもの世界を大切に見守る
「見つけたよ」と目が合ったり、指さしなどで伝えてきたときに応えてあげましょう
聞く力を育てよう
話を聞く力と話す力は隣り合わせ。
聞く力を育て、言葉の世界を広げていきましょう。
聞く力を育てるために、次のことを意識してみてください。
テレビやスマホは時間を決めよう
テレビやスマホは一方的な刺激で
幼い子どもにとってあまり
良い影響はありません
できるだけ見せずに過ごし
ダラダラと見せないように
しましょう
言葉は手渡そう
いつも大きな声で話しかけたり
怒鳴っていると
その言葉のボリュームに
慣れてしまいます
「あなたに話しているんだよ」
と意識できるよう
そばへ行き、同じ目線になり
言葉を手渡すように話しましょう
一緒に絵本を楽しもう
絵本は「言葉を教える道具」ではなく
「親子の時間を楽しむもの」
短い時間でいいので
一緒に絵本を楽しむ時間を作りましょう
指をさしたものを大人が応えたり
大好きな絵本を繰り返し見る中で
絵と言葉が結びついていきます
「私を見てくれている
(愛されている)」
と感じることも、発語の土台になります
言葉の遅れを心配されていた保護者の方の話です
話を聞いていくと、お子さんに正しい言葉を教えたくて、毎日長時間教育テレビを見せていたようです
一方的なテレビの刺激だけでは、言葉は育たないんだなと改めて感じました
豊かな言葉かけを意識しよう
自分の声や話し方、言葉を意識することってあまりありませんよね。
自分では、普通に話していると思っていても、相手にとっては聞き取りづらい場合もあります。
お子さんに正しい言葉を伝えるためにも、次のことを意識してみましょう。
聞き取りやすく、分かりやすい
言葉で話していますか?
・ゆっくり、はっきり話す
・子どもに分かる言葉で話す
・長々と話さない
マイナスなことばかり
言ってしまってませんか?
・子どもの良いところをほめる
・自分の気持ちに余裕がもてる
工夫を
美しいものを「美しい」と
感じていますか?
大人自身も様々なことに感動し
感じたことを言葉にする習慣を
「すごい」「やばい」など
簡単な言葉で片づけてませんか?
どのようにすごくて
どんな風にやばいかを伝えよう
「教えよう」「言わせよう」と
がんばりすぎていませんか?
子どもが楽しいと感じる体験が
たくさんできるよう工夫を
意識しすぎると、何を話しかければよいか分からなくなりますよね
まずは喜怒哀楽を言葉にしてみましょう
感じたことを素直に言葉にするだけでOK!
さいごに
言葉は教えて育つものではない
体を動かして十分に遊び
大好きな大人とのやり取りの中で
育っていく
大人は子どもが毎日楽しく
いろんな経験ができるよう工夫し
温かく豊かな言葉かけを
心がけることが大切
いかがでしたか?
「言葉の発達」は、言葉だけを学べばよいわけではなく、規則正しい生活や、安定した情緒、温かい人とのかかわりの中で育っていきます。
一番大切なことは、愛情をもってかかわることだと私は思います。
いつもいつも一生懸命になりすぎると疲れてしまいますので、時々思い出したときに見直してみるといいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
今後ともがんばるあなたのお役にたてるよう、ブログを更新していきますので、良かったらご覧いただけるとうれしいです!
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